早速Spotifyで見つけたPlaylist聞いてます。Spotifyにはヴァン・モリソンあります。
最初に予想していたのよりずっといい映画です。渋谷区の東京トイレプロジェクトのことはよく知っています‥。毎日3ヶ所ほど通過しますので。ユニクロの御曹司次男が発起人になり、渋谷区と日本財団(競輪で吸い上げた金‥)が組んで東京オリンピックの際に始まった「おもてなし」プロジェクト‥と聞いて「うさんくさい」と感じないのでいるのは正直難しいです。そこへヴェンダース招聘して映画にすると聞いたら「え?」となります。確かにドキュメンタリーに強いので「掃除の人のドキュメンタリーかな」と思いましたが、それだけでどうなるんだろうと思っていたら、役所広司が主役になるとなればドラマではあるはず‥。そんな背景でもちゃんとヴェンダースらしい映画になっているのは、さすがだと思いました。
冒頭からドライブシーンなんですが、本当にヴェンダースはドライブに自分の好きな音楽をかけるのが好きですね。でもそれって大学で映像研に入った人が最初にやりたいやつ。で、ヴェンダース自身も実際映像を作り始めた最初の頃からやっています。「アラバマ2000光年」。上映会で途中で席を立つ人が次々といました。ファンか研究者でもなければなかなか最後まで見続けるのは確かにキツイ。そんなありきたりな映像表現でも、この役者と演出で、ここまで魅せられる映像にしているのが、熟練の技なんだろうなと思いました。
浅草から渋谷という23区横断の旅を毎日してるんだな、この人は‥。私たちの東京が、始めて見る美しい姿になって映っている、と私は感じました。
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